コラム

寒冷地・沿岸部・都市部で屋根材選定はどう変えるべきか

2026.02.04

なぜ「地域条件」で屋根材選定を変える必要があるのか

屋根材は「どの商品が良いか」ではなく、

どの地域・どの環境で使うかが最重要です。

同じ屋根材でも、

求められる性能は大きく変わります。

地域条件を無視すると、

10年以内に不具合が出るケースも珍しくありません。

寒冷地での屋根材選定

寒冷地で重視すべき3つのポイント

① 凍害に強い素材かどうか

凍結膨張による割れ

寒冷地では、

水分を吸収する屋根材は凍結→膨張→ひび割れのリスクがあります。

特に注意すべき素材:

吸水率が低い素材を選ぶことが重要です。

② 積雪荷重への耐久性

屋根の軽量化が安全性を左右する

積雪地域では屋根が重いと:

そのため、

軽量金属屋根が採用されるケースが多いです。

③ 雪止めとの相性

滑雪設計の考え方

金属屋根は雪が滑りやすいため、

雪止め金具の設計が重要です。

これらを加味して屋根材を選定します。

沿岸部での屋根材選定

沿岸部は「塩害対策」が最優先

① 錆びにくい素材を選ぶ

塩害による腐食

海からの塩分は想像以上に強力です。

特に注意:

沿岸部では、

高耐食仕様の金属屋根や耐塩害塗装品が必須です。

② 台風・強風への備え

固定方法が重要

沿岸部は台風被害が多く、

は飛散リスクが高くなります。

最近は、

ビス固定+防水シート二重施工など、

耐風仕様が重視されます。

③ メンテナンス周期を短く想定する

塩害地域は劣化が早い

内陸部よりも

が早く進みます。

「耐用年数30年」と記載されていても、

沿岸部では実質短くなる可能性があります。

都市部での屋根材選定

都市部は“機能性と規制対応”がポイント

① 遮熱性能

ヒートアイランド対策

都市部は外気温が高く、

が課題になります。

遮熱塗装や断熱一体型屋根が有効です。

② 防火地域への対応

防火認定が必要なケース

都市部では

に指定されていることが多く、

防火認定屋根材しか使用できない場合があります。

意匠だけで選ぶと施工不可になることもあります。

③ 軽量化と耐震性

既存住宅の耐震性向上

都市部では建て替えではなく

リフォーム需要が中心です。

重い瓦から軽量屋根へ葺き替えることで、

といったメリットがあります。

地域別おすすめ屋根材の考え方まとめ

地域別選定の優先順位

寒冷地

  1. 凍害対策
  2. 軽量性
  3. 雪止め対応

沿岸部

  1. 耐塩害性能
  2. 耐風固定
  3. メンテナンス性

都市部

  1. 防火認定
  2. 遮熱性
  3. 軽量化

営業トークに使える一言

価格ではなく「環境適合」が大切

「この地域だと、この屋根材は〇年で劣化します」

と説明できると、

価格競争から抜け出せます。

屋根材は

“良い悪い”ではなく

“その地域に合っているかどうか”

これが選定の本質です。

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